新盆用の白張り提灯について
お盆のシーズンも近くなって参りましたので、今回は新盆用の白張り提灯についてコラムを書いてみたいと思います。
そもそも新盆とは故人が亡くなってから四十九日後、初めて迎えるお盆の事を指します。
普通の提灯とは違って、初めて帰ってくる故人が迷わないように福島や宮城では真っ白い提灯、または真っ白い提灯に戒名を書いたものを軒先に吊るして目印とします。
ここで「何故迷うのだろう?自分の家なのに?」と思う方もいらっしゃると思います。地域にもよると思いますが火葬場に向かう際と火葬場から戻ってくる際には違う道を通る事が多いです。これは同じ道を使ってしまうと故人が成仏せずにそのまま一緒に戻ってきてしまうからとされています。なので違う道を使って帰る事により、戻って来ることができず、しっかり成仏してもらうという意味合いが込められています。その為、目印がないとお盆に帰ってこれない。だから戒名の入った白張り提灯を作ろうとなったわけですね。
この白張り提灯もご家庭で絵具等を使い、お子さんやお孫さんと一緒に亡くなられた方へ向けたイラストやメッセージを書いて世界に一つだけの提灯を作るのもいいかもしれませんね。