戒名の違い
宗派による戒名のつけ方には一般的な特徴として次の事があります。 ※注意・・・位号にあたる居士、大姉、信士、信女は寺院の考え方により与えられますので特定の決まりはございません。
1.真言宗
位牌に戒名を書く時、戒名の上に梵字でアの字を、子供の場合は梵字でカの字を書きます。 「ア」は大日如来の悟りに帰入すること、「カ」は地蔵菩薩の導きに従うことを示します。
例)○○院△△□□居士
2.浄土宗
五重相伝(教えを5つの段階に分けて伝える法会)を受けた者には院号と道号の間に誉号をつけます。
例)○○院誉△□□居士(大姉)
3.浄土真宗
法名の前に男性は「釈(釋)」、女性は「釈(釋)尼」がつきます。
例)〔男性〕○○院釈□□ 〔女〕○○院釈尼□□
4.曹洞宗・臨済宗
院号に次ぐものとして庵号、斎号、軒号が使われる事があります。
例)○○院△△□□居士
5.日蓮宗
法号に「日」の字が入り、多くの場合道号に男性は「法」、女性は「妙」がつきます。